連日同じようなことの繰り返し作業のように見える発掘現場。しかしそこには日々いろいろな感動やドラマがあります。ここでは、その発掘現場で起こった様々な事件を紹介し雰囲気をお伝えしたいと思います。おっちゃんやおばちゃんたちの奮闘ぶりをご覧ください。


発掘調査で新聞に取り上げられるのは調査員の方々。しかし、その背景ではこんなおっちゃんやおばちゃんたちが活躍しているのをご存じですか。

おっちゃん・おばちゃんにとって、調査員は子供か孫くらいの世代。中にはこの道20年以上の、猛者(もさ)もいる。柱や溝の跡は土の色や固さでわかるらしい。「ここに柱の跡あるんちゃうん!」見過ごしそうなら、調査員も容赦しない。「せんせーがおしめ付けとった頃から掘っとんやから・・・」ごもっともである。

三人よれば文殊の知恵か、かしまし娘。だから、現場はいつもにぎやかだ。口が回れば、手が止まる。こんな自然の法則はどこへやら。「せんせー、ここ掘ってもいいですか〜〜」あちこちで聞こえてくる。調査員もてんてこまいである。(つづく)